不始末伝説
むかーしむかし…
お花好きの友人の誕生会で花束を買い忘れた私と友人は、お花を買いに会場の外に出ました。
歩いても歩いても花屋は見つからず途方に暮れていました。
しかし、諦めて引き返そうとしたその時です、目の前にキラキラのネオンと大きな大きな花輪が見えました。そう!パチンコ屋さんの入り口付近に設置してある大きな花輪です!
私達は、きっと神様からの贈り物に違いない! と、そこにあった花輪の重りを外し担いで持って行こうとしました。
すると、背後から「おい!君らはさっきから何してるんだ!」と怒った様な困った様な声が聞こえて来ました。
振り向くと、お巡りさんが仁王立ちをしていました。暗くて気付きませんでしたが、どうやらパチンコ屋さんの道向かいは交番だった様です。
私達は走って逃げました。後ろを振り返らず、とにかく逃げました。
花輪を持たずに逃げたので、犯罪を犯さず無実のまま無事大人になりました。
めでたしめでたし。
パチンコ屋さん、ご迷惑をおかけしました。
お巡りさん、お声掛けありがとうございました。
ほんとにスミマセンでした。